やすこふのお金の知恵袋

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始める前に知っておきたい「つみたてNISA」のデメリット

どうも。やすこふです。

3人家族のパパとして家計を支えながらゆるーく経済的自立を目指しています。

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20年間の運用益が非課税になるという大きなメリットのある「つみたてNISA」

そろそろ始めてみようと思っている方も多いのではないでしょうか。

新しいものを始める際には、メリットだけではなく、デメリットも押さえておきたいですよね。

今回は「つみたてNISA」のデメリットを確認していきたいと思います。

メリット・デメリットをしっかり理解して、後悔しない投資を行いましょう。

 

 

 1. 税金を多く払うことになる場合がある

この項目が最も気になるところだと思うので、細かく解説していきます。

 

 1-1) 20年後に値下がりしていると取得価格が下がる

20年間運用した後、購入価格より値上がりしていれば、利益を非課税で受け取れる「つみたてNISA」も、購入価格より価格が下がってしまったらどうなるでしょう?

 

「つみたてNISA」で運用した資産は、非課税期間終了後にNISA口座から課税口座に移ります。この非課税期間終了時の価格が新しい取得価格として設定され、それまでの運用益に対して課税がされないという仕組みです。

ただし、下表のケースのように、新しい取得価格が購入価格より値下がりしていた場合、課税対象となる利益分が、初めから課税口座で運用されていた場合よりも多くなってしまう事もあります

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出典:金融庁HP NISAのポイント

20万円で購入した投資信託が、非課税期間終了時に100万円まで値下がりし、その後、130万円で売却した場合、

売却価格 130万円 - 購入価格 100万円 = 利益 30万円(課税対象)

に対して課税されます。

 

ずっと課税口座で運用していれば、

売却価格 130万円 - 購入価格 120万円 = 利益 10万円(課税対象)

だったのに・・・ということですね。

 

 1-2) 20年後に値下がりするリスク

では、20年後に値下がりするリスクはどの程度あるのでしょうか?

下表は、1950年~2013年で米国株式(S&P500)に投資したときの投資期間と年平均リターンの幅を表しています。

投資期間が15年を超えたところでマイナスがなくなっています。

つまり、これまでの米国株式(S&P500)の実績で言えば、15年以上持てば、どの時期に購入しても平均でプラスになったということです。

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出典:バートン・マルキール『ウォール街のランダム・ウォーカー』

 

このように、長期間持てば期待リターンは安定します。

「つみたてNISA」も20年という長い年月を、良い投資信託保有し続ければリターンは安定していくと思われます。

 

ただし、絶対に損はしないと思い込まず、相場の状況を観察しましょう。 

 

 1-3) 非課税期間の出口戦略

もし、非課税期間終了時に株価の暴落が起きていたら、購入価格より値下がりしていないとは限りませんが、次の年は相場が回復しているかもしれません。

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毎年積み立てる40万円は、一度に非課税期間が終了するわけではないので、相場の暴落時こそ慌てずに、値動きを観察しながら売却時期を考えましょう。

 

 2. 年40万円の非課税枠は復活しない

パターン1:

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「つみたてNISA」の1年間(1月~12月)の積立額の上限は40万円までと定められていますが、年内に売ったとしても非課税枠が復活することはありません。

 一度買って、失敗した!と思っても買い替えはできないのです。

 

パターン2: 

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1年間(1月~12月)で使わなかった非課税枠を次年に繰り越すこともできません。

私は12月にNISA口座を開設してしまい、一気に40万円振り込まなかったため、1年目は3万円程度しか購入できていません。

口座開設は計画的に行うようにしましょう。

 

年の途中から始める場合は、「増額設定」という方法があるので、

40万円無駄なくつみたてたいという方は、忘れないように増額設定をしましょう。

 

 3. 複数の金融機関で口座開設できない

NISA口座は一人1つまでしか開設できません。

なぜこれがデメリットかと言うと、金融機関によって取り扱いのある商品が限られるからです。

2020年12月23日時点で金融庁が発表している「つみたてNISA対象商品」は193本ありますが、そのすべてを取り扱っている金融機関はありません。

年をまたいでNISA口座を移すこともできますが、他の金融機関への乗り換えは面倒なので、どうしても欲しい商品がある方は、金融機関で取り扱いのある商品か事前に調べておきましょう。

 

どこで開設すればよいかわからないという方は、銘柄を豊富に取り揃えているSBI証券楽天証券がオススメです。

 

 4. その他のデメリット

その他、課税口座と比較すると下記のような部分で制限がされています。

 

 4-1) 一括投資ができない

「つみたてNISA」は、名前の通り積み立てによる長期投資を目的とした制度のため、投資タイミングを計った一括投資のニーズには対応していません。

柔軟に一括で投資したい場合は、「一般NISA」や「普通の課税口座」を利用しましょう。

 

 4-2) 商品が限定されている

金融庁が厳選した投資信託のみが対象となるため、個別株や米国ETFなどの幅広い商品からの選択はできません。

個別株や特定のETFに投資したい場合は、「一般NISA」や「普通の課税口座」を利用しましょう。

 

 4-3) 損益通算・繰越控除ができない

「つみたてNISA」では、利益が出た分の税金を計算する際に、損失分を差し引くことができる「損益通算」「繰越控除」というルールを使うことはできません。

このルールは「一般NISA」でも同様に使えません。

NISA口座は非課税なので、税計算に入れることができないのは当然ですよね。

 

 

このように、「つみたてNISA」には融通が利かないデメリットがあります。

ただし、デメリットをきちんと理解することでメリットを最大限に活かせることもわかっていただけたと思います。

 

 「つみたてNISA」の基礎知識とメリットは、過去記事で解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

【過去記事】

www.yasukofu.jp